なんか最近加速が悪いな・・・
それ、クラッチが滑っているかもしれません。
きちんと対策しないと、
取り返しがつかないことになりますよ。
予兆を知る症状
運転している時にこんな症状はないですか?
エンジンの回転数が不意に上がることがないか
クラッチペダルを踏み込んだ際に遊びが大きくなっていないか
ギアがつながりにくい時がないか
クラッチを踏んでもギアが切れない時がないか
特にエンジン回転数は高いのにアクセルを踏んでも
もっさり加速する場合は
クラッチ滑りを疑ったほうがよいです。
その他にも任意に確認する方法があります。
エンジンをかける
↓
サイドブレーキを引く
↓
フットブレーキを踏む
↓
クラッチペダルを踏む
↓
シフトを5速か6速に入れる
↓
ゆっくりとクラッチを離していく
通常なら「エンスト」(エンジンストーム)しますが
エンストせず動き続けていれば
クラッチが滑っています。
あと、走行中アクセルを一気に踏み込んだ時に
エンジン回転数が
不必要に上がらないかでも確認できます。
どちらの方法を行う場合も必ず周囲の安全を
確認した上で行うようにしましょう。
クラッチの滑りを放置したまま走り続けると、
完全にクラッチが焼き付き、
走行不能となってしまう恐れがあります。
クラッチが滑っていることを確認したら、
速やかにクラッチの修理、
または交換などの対処をしましょう。
クラッチの修理や交換は、
ディーラーや整備工場などで対応してくれます。
クラッチは消耗品なので、
長く使えば滑ってしまうことは避けられません。
長持ちさせるためにも、
また、クラッチ操作に違和感がある場合は
安全の面から自分だけで判断せずに、
詳しい人に相談しましょう。
クラッチが滑るようになってきた原因
クラッチの滑りの原因は
クラッチプレートの摩耗です。
消耗品なのでいずれは摩耗するものですが
摩耗を助長する行動は「半クラッチ」です。
マニュアル車の運転初心者に多いのですが
渋滞などのノロノロ運転や
走行中でもクラッチペダルに足を置きながら
運転している人がいます。
もちろん半クラッチは運転する時に必要ですが
なるべく短時間だけ
半クラッチを使うよう心がけましょう。
強化クラッチとは
名前は聞いた事はあるけど、
実際どんな効果があるのか
知らない人が多いかもしれません。
強化クラッチとは圧着性能を高めたもので
半クラッチになる範囲を狭くして
よりシフトを繋ぎやすくするものです。
サーキット走行では高回転域のエンジン回転数でも
素早くシフトチェンジしなければいけないので
より頑丈で摩擦しないクラッチが必要という訳です。
では一般の街乗り車が強化クラッチに交換したら
クラッチの寿命は長くなるのでしょうか?
そうでもありません。
強化クラッチはあくまでパワーが強い車向きなので
ノーマル車にクラッチだけ強化しても
バランスが悪くなるだけでですし
半クラッチもやりにくくなるので
運転がしにくくなります。
オートマの仕組み
オートマ(オートマチックトランスミッション)は
クラッチペダルがないのに
なんでエンストしないのでしょうか?
それはミッション内にある
「トルクコンバーター」の働きによるものです。
扇風機が向かい合わせに2台置いてあります。
一方の扇風機が回り始めると「風」が発生し
向かいの止まっている扇風機に当たります。
その風をプロペラが受けて回り出します。
扇風機の間は機械的に接触していないので
エンストしないという訳です。
実際はオイルの中にプロペラがあるので
さらに伝達能力は上がっています。
車が停止していてもエンジンは動いているので
少なからず一方の扇風機は回り続けているため
向かいの扇風機も反応してしまいます。
これが「クリープ現象」なのです。
オートマ車の滑りの原因
アクセルを踏んでも全然加速しない。
これはトルクコンバーターに原因があります。
どちらかの扇風機のプロペラが破損している。
オイルに不純物が混入した。
トルクコンバーターも消耗品なので
劣化すれば能力は落ちていきます。
放置してると
加速性能のさらなる悪化
燃費の低下
変速ショックの増大
走行不能
こうなってしまったら
ミッションごと交換になります。
よほど無茶な運転をしなければ
発生はしないですし
車自体の老朽化が進んでいるので
乗り換えの時期かもしれません。
まとめ
アクセルを踏んでも加速しない時は滑っている
滑りはクラッチプレートの摩耗が原因
半クラッチの多様により摩耗しやすくなる
強化クラッチは街乗り車にはオススメしない
トルクコンバーターがクラッチの代用をしている
私も以前乗っていた「S13シルビア」で
クラッチが滑る現象を経験しており
「半クラッチ使い過ぎです。」って
言われたことがあります。
素人だって思われたくないですし
変色ショックも出したくないしで
正解が見つけられません。
それがミッション車の醍醐味なのです。
サイドブレーキの調整やってますか?
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