発進時にタイヤが空回りしたっていう経験ありませんか?
意外に日常で多いようです。
どのようなシーンで起きるのでしょうか?
発進時にタイヤが空回りする時
空回りする要因はいくつかあります。
クラッチペダルのラフな操作
マニュアル車で発進する時、アクセルを少し踏んで
クラッチペダルを徐々に上げていく… ですよね?
エンジンの回転数が足らない状態でクラッチペダルを
急に上げると、エンジンが停止します。(エンスト)
エンジンの回転数が上がっている状態で同じように
クラッチペダルを急に上げると前に進もうとする力が
強すぎてタイヤと路面の摩擦力を超えてしまい
タイヤが空回りするわけです。
こんな運転の仕方してる人はいないと思いますが
車のパワーが強い車だと起きやすいです。
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タイヤがスタックする
空回りの事を「スタック」とも言います。
ここで言うスタックは ぬかるんだ道や雪道など
路面側の摩擦力が少ない時に起きる空回りです。
一度スタックしてしまうと中々抜け出せなくなり
けん引や重機で引っ張ってもらわないと抜け出せなくなります。
これには事前の準備が必要で、
雪道を走るならチェーンやスタッドレスタイヤ、
ぬかるんだ道の時の為に、シャベルやベニヤ板を
載せておくと対処出来ます。
スタックから抜け出す方法
スタックした状態でアクセルを踏み続けると雪なら
摩擦熱で余計深くなったり、土なら掘り進んでしまいます。
「ブランコ」の要領で脱出する方法があります。
アクセルを小刻みに踏んで前後に車を振ります。
ある程度振り幅が大きくなったら後ろから前に移動する時
一気にアクセルを踏んで脱出するという方法です。
なるべく多くの人の助けを借りると成功率上がります。
バーンナウト
先程、クラッチペダルのラフな操作という話をしましたが
意図的に起こすのが「バーンナウト」です。
0~400メートルまでのタイムを競う「ゼロヨン」に
使用される技術です。
一応手順を紹介しますが、公道でやるのは違反 です。
サーキットや私有地で安全をしっかり確保しましょう。
バーンナウトのやり方
①電子制御(TRC、VSC)があれば解除しておく。
発進時のタイヤの空回りを防止するシステム
コーナーでの横滑りを防止するシステム
② シフトを1速に入れる
③ クラッチペダルをいっぱいまで踏む。
④ 右足のつま先でブレーキをいっぱいまで踏む。
⑤ 右足のかかとでアクセルを5000回転数まで踏む。
⑥ 一気にクラッチペダルを離す。
これでスタート前のバーンナウトが出来ます。
注意点はクラッチペダルを躊躇なく一気に離すことです。
ビビッて「半クラッチ」にすると
クラッチのディスクが昇天します。
デフって何?
「コーナーで デフ が仕事してないんだよねー」 とか
プロレーサーが言ってるの聞いたことないですか?
ソファーでポテチ食ってるアメリカ人の事じゃないですよ!
デフは「デファレンシャルギヤ」の略で
左右の内輪差をなくす役割をしています。
子供の頃、ミニ四駆にハマっていまして
ホイールの一つに「ワンウェイホイール」
という改造パーツがあるのですが
子供の頃は仕組みに理解出来ず
「これ考えた タミヤ すげーな!」って思ってました。
コーナーを走る時に外側と内側って走る距離が違います。
つまり外側が頑張ってる時に内側はサボってるんです。
スムーズに走るには良いのですが、レースともなると
少しでも加速が欲しいんです!
そこで登場するのが「LSD」(リミテッドスリップデフ)です。
デフをサボらないように制御してくれます。
コーナーでスピードを出して走っていると
横に重力がかかっているので 車は傾いた状態になり
外側のタイヤは接地してるが、内側はほぼ浮いた状態です。
LSDを付けることにより、浮いた状態でも
内側のタイヤは空転することなく
回り続けてくれるのです。
加速を出すには4つのタイヤを全部使ったほうが
効率がよいですからね。
車へのダメージや影響はないのか?
いろんな空回りを紹介しましたがどれも
アクシデントのようなものなので
少なからず車には悪影響を及ぼします。
駆動系のトラブル
クラッチやデフなど 動力を伝える機構には
全てに悪影響があるといってよいでしょう。
最終的には車全体の寿命を縮めていることになります。
タイヤがすり減る
タイヤが空回りしてるということは摩擦熱が発生しています。
その熱でタイヤのゴムが擦り減っていきます。
モータースポーツではグリップを高めるためにあえてタイヤを
暖めることもしますが、日常では不要です。
まとめ
空回りする要因はさまざまある。
空回りは車の寿命を縮める
空回りは基本アクシデントなので日常では
なるべく起こしたくないです。
空回りの特性を知って上手に回避していきましょう!